2005年05月26日

楽譜の著作権って?

 高校時代からの疑問。

 オーケストラの楽譜をメンバーの分コピーすることは著作権法違反か。
 まああまりお金の無い学生オケなんかでは、違反かもなあと思いつつガンガンコピーしているのはどこも同じだろう。楽譜(特に輸入版)高いし。みんながコピーばっかりするから値段が上がるという議論もあるけど、鶏と卵だな。

 少しひねくれて考えてみる。

 例えば友人からピアノ譜を借りて、自分のためにコピーするのは問題ないだろう。オーケストラが集団であるから引っかかるのではないか。しかし、自分たちが練習するためにコピーするのであって、演奏会で儲けるわけではないし、楽譜を売るのでもなければ公開するわけでもない。

 そもそも楽譜の著作権は何に対して発生するのか。
 オーケストラで扱うクラシック音楽の場合、作曲家はとっくに死んでいる人たちばかりだ。同様に、作曲に対しての著作権もとうの昔に消滅しているものがほとんどになる。(CDであれば録音したのは最近であるから、演奏に対しての著作権はまだ生きてるけど。)
 楽譜の場合は著作権は出版社が持っているわけだが、何に対しての著作権なのか。作曲でも演奏でもないのだから、、、配置とか?清書・印刷の過程に著作権は発生するだろうか。


 では仮に楽譜の著作権はその構成にあるとしたら、切り貼りして組みなおした楽譜は?この時点で1部コピーしていることになるが、それはとりあえず置いておく。

 何をひねくれたことをと思うかもしれないが、私はこれ実際にやったことがあるので。

 たいていのオケ譜は、楽譜をめくるタイミングには十分な休みがあるところが来るようにうまく出来ているのだが(楽器やらない人にこれで状況伝わるだろうか)、たまにそうなっていない楽譜がある。私が前やった曲で、譜めくりのところは全然休みになっていないのに、関係ない場所にはかなり長い休みが少なからずある楽譜があった。あまりの使いにくさにキレて、休みで譜めくれるように切り貼りして全面的に作り直したのである。
 これが同じパートの人たちに大変好評で、全員分コピーしてあげたわけだ。

 切り貼り以外でも、手書きで書き写したら?とか。
 少なくとも、耳コピで楽譜をおこす場合は誰の著作権も侵害しないかな。


 こうなってくると素人の法律知識ではもうよくわからなくなる。昔から気になっている話なので、誰か法律的にはっきりさせられる人、解説していただけないでしょうか。
posted by Shoko at 02:16| Comment(13) | TrackBack(1) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。私はGEMAでもJASRACの専門家ではありませんが、また詳細は複雑ですので、重要な点だけ強調しておきます。

先ず著作権は、没後何十年かは遺族やもしくは出版社などの権利者に対しても確りと保護されます。E−MUSIKの場合は、生前よりも後世に経済性が期待出来ますね。ご存知のものではR.STRAUSSが未だ生きていてそのオペラの著作権料と貸し譜使用料は計算の仕方で特別に高価のようです。

つまり著作権料と貸し譜料の二つは別のものです。

公開の演奏会の場合は、基本的に著作権料を興業主もしくは主催者が支払わなければいけません。その時に貸し譜は出版社の重要な収入となります。世界中で開かれる重要な音楽会は、全てその曲の出版社のHPもしくは支店のカレンダーに書き込まれて把握されています。

正式には認められていなくても譜捲りの関係での補助的なコピーは、パート譜貸し譜使用料を払っている時点でお目こぼしされているものと考えるべきです。楽譜は、全てコピー禁止になってますね。

CD等の演奏の録音等の版権は、パフォーマンス料が一義的、著作権は二義的な問題です。無断使用を禁じる事で演奏家やプロデューサーのパフォーマンスを護る事で、彼らが支払わねばならない著作権料を回収する事が出来ます。

これでお分かりのように写譜をしても著作権が有効であれば払わねばなりません。その場合、出版社が権利を持っていれば民事でもの問題となります。クラッシックのように無効の場合は、耳で写譜すれば無料ですが、先ずは天国へ行ってモーツァルト等の生を聞いてこなければいけません。

大きな問題は知的財産創造物の保護で、このよう様な詰まらない文章にも当てはまります。楽譜の校訂にも、著作権が派生しますね。ネットに歌詞を写し載せるのも厳密には著作権が発生します。サウンドも徴収されるようになって来ています。これは権利の中で可なり上位に位置すると思うのですが、アジア地域では十分に尊重されていません。

実際の徴収額などは、三人のテノールの場合のバーンスタインはポピュラー並みの高率、ポリーニの弾くノーノは低率と内容に応じて大きな差があります。

最後に、このような権利の構造が存在しない限り創作という活動が経済的に全く成立しないという理解が必要です。
Posted by pfaelzerwein at 2005年05月26日 06:01
結局何を言いたかったんだろう。
Posted by sim at 2005年05月26日 13:09
>pfaelzerweinさん
 著作権の話は広げすぎるときりがないので、ここで問題にしているのは「作曲家の著作権が既に消滅している」曲の「楽譜」限定です。楽譜使用の目的も、素人の趣味としての演奏会に限定します。
 仰るとおりクラシックであっても楽譜に著作権はありますが、「作曲」でない以上何に対して発生しているのかという問いがこのエントリーの趣旨です。

 なお、楽譜化した時点でそれは既に「演奏」ではないので、耳コピの音源には何を使おうが関係ないかと思います。まあ例えばの話だったんで、オケ曲の耳コピなんて普通は無理ですけどね。
Posted by 祥琥 at 2005年05月26日 22:28
「楽譜に著作権」と言うのは、正しくありません。楽譜は媒体の一つであって、特に重要ではありません。上に述べた通りです。使用料と著作権料の混同です。

作曲家の権利が失効している時点で原曲に対する著作権は発生しませんね。しかし編曲は著作権で護られている可能性があります。

「素人の趣味としての演奏会」の会の解釈が問題となります。これは著作権のみに関わりません。

最終的な徴収の業務は、各団体が代行しているので、上のような個別のケースはその団体の判断を仰いで交渉もしくは係争と言うのが正式な道筋となります。しかしそれらの団体は、ここで問題となっている著作権料以外の使用料については関与していません。

期限切れ曲の「耳コピの音源」が不完全な場合は、それが既に編曲と言う場合もあるかもしれませんよ。
Posted by pfaelzerwein at 2005年05月27日 00:20
私が「楽譜の著作権」と言っているのは、音楽としてではなく出版物としてです。用語としては版権が正しいのかもしれません。例えば「源氏物語」で現代語訳やら注釈やら解説やら一切無しの原典であれば、似たような状況になるでしょうか。

クラシックは録音技術のなかった時代の音楽ですので、オリジナルなどという概念は存在しません。表現は人それぞれ、演奏には完全も不完全もありません。
Posted by 祥琥 at 2005年05月27日 01:08
祥琥さん、どうやら著作権に関しては、一件落着した様で良かったです。

オリジナルという概念を認めないとすると、今度は全ての校訂・出版された楽譜は編曲となり、古典などでも全て校訂者の著作権が生じます。しかし一般には編曲と言わずに校訂と言うのは、音楽学者がオリジナルを主張して編曲の著作権を放棄しているからです。

そうですね。文学の場合も同じ理由で著作権が切れている古典の原文がネットで無料で合法的に入手出来ますね。嬉しい限りです。音楽と同様に保護は死後70年の筈です。

演奏表現は、創造ではないということで著作権とは無関係の事象でした。
Posted by pfaelzerwein at 2005年05月28日 04:41
結局何を言いたかったんだろう。
Posted by sim at 2005年05月28日 13:05
何が一件落着したんでしょうか?拙い文章かもしれませんが、私が提示した疑問についてはもう一度エントリーをお読み下さい。

ご自分ではクラシックをやらない方かとお見受けします。オリジナルがないのは演奏であって曲(=楽譜)にはあります。これを再現するのが校訂です。編曲はれっきとした創作であり編曲者は「作曲家と同列に」明記されるのが普通です。
Posted by 祥琥 at 2005年05月29日 00:46
 はじめまして。楽譜等に関する著作権について調べている途中で訪問しました。
 現在調べた範囲内ですが、お答えします。

 JASRACといいますかCARSによりますと、
『楽譜をコピーするのは違法』
です。例外は以下の二つです。
1)自分が購入した持ち物の場合
2)学校などの教育関連
 ただし、部活動は小学校のもの以外は認められないそうです。
 つまり、中学高校でのオケならびに合唱では
人数分の楽譜を購入しなければいけない or JASRACに相談
ということになります。
 楽譜の切り貼り等も「編曲」に当たりそうですので、著作者人格法(だったかな?)にあたるかと思います。まあ、切り貼り前にコピーしているとは思いますが。
 手書きについては複写=コピーですので同様です。
 友人が買った楽譜をコピーするまたは複製物をもらうこともダメだそうです。
 耳コピはおそらく二次創作物にあたるのではないかと思います。これはよくわかりません、すいません。

 総括すると、楽譜買えということですね。演奏者のふところ事情が・・・orz
Posted by 佐藤のかし at 2010年02月11日 17:01
本人も忘れてるくらい昔のエントリーにコメントありがとうございます。
この問題は「音楽」と「譜面」の違いに帰結すると思っています。作曲家本人の「音楽」に関する権利関係はとっくに消滅していますので、「編曲」「二次創作」に関してはなんら問題がないはずです。

このエントリーを書いた当時と何が変わったかというと、クラシックの楽譜を無料でダウンロードできるサイトがかなり充実してきました。著作権上どういう扱いになっているのか詳しいことは存じませんが、そろそろ出版物としての権利が切れるものもいくらでも出てくるでしょう。海外サイトだって使えるこの時代、「楽譜買え」と言い続けるだけでは能が無い、となるのも時間の問題ではないかと思うのです。
Posted by shoko at 2010年02月14日 15:23
回答とかそんなものじゃないんですが、
中学、高校で楽譜のコピーが認められていないならば 実際かなりの学校が違法行為をしていることになるでしょうね。
実際吹奏楽の楽譜なども1パート1枚しか入っていませんよね。下手するとホルン等は1&3,2&4になっていますからコピーしないで演奏しないのは小さな部活動じゃなければ難しいと思います。
楽譜を2,3セット買えということなんですかね。
Posted by MERS at 2010年09月30日 22:10
友人からピアノ譜を借りて、コピーするのは違反です。自分で買ったピアノ譜をコピーするのは違反ではありません。
Posted by とくめい at 2011年03月03日 11:42
通りすがりにお邪魔します。

今ではIMSLPなどのサイトも充実して、オケの演奏者としてはとてもいい環境ができてきましたよね。

自分もいろいろ調べましたが、結局、作曲者の著作権が消滅していて、楽譜の出版から50年(+α?)が経過し、出版社の著作隣接権も消滅していれば、「その楽譜」に関しては完全にフリーということになるんでしょうね。
Posted by たい at 2012年06月21日 23:05
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