2005年05月18日

「怪盗紳士ルパン」

 小生、という一人称がある。
 直接耳にした事はないし、活字で読むこともほとんど無い。歴史的というか、むしろ芝居がかって聞こえてしまうのは私だけだろうか。

 「怪盗紳士ルパン」モーリス=ルブラン作/竹西英夫訳

 この訳本で、アルセーヌ・ルパンの一人称が会話では「ぼく」なのだが手紙の中では「小生」なのである。
 このレーベルは子供が読むことも想定してるもので、実際私が読んだのも小学校のときだった。今でこそ出したい雰囲気なんかもわかるものの、当時の私は思わず辞書で引いてしまった記憶がある。子供が読むような本で「小生」ってどうなのだろう。もとのフランス語には一人称は「je」ひとつしかなかったように思う。


 ところで、この本は短編集になっているのだが、その中から「おそかりしシャーロック・ホームズ」について。

 この話で、フランス語の発音での言葉遊び的な暗号が出てくる。
  H と hache(斧) は アッシュ
  R と air(空気) は エール
  L と aile(翼)  は エル
というもの。
 こんなもの日本語で読んでもいまいち面白くない。いつか原文で読んでみたい、という野望が、第二外国語でフランス語を選択した理由のひとつでもある。しかし英語ならともかく、第二外国語で推理小説をというのはかなり厳しい。理系は大学では語学にあまり力を入れないし。
 もし将来フランス語圏に転勤で行ったりするようなことがあった場合は、ぜひ挑戦してみたい。



 …仮にも書評記事なのに批判だけして終わるのも微妙だな。
 私は基本的に探偵モノより怪盗モノのが好き。人死にが出ないかわりに、鮮やかな逃走劇がある。
posted by Shoko at 23:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑読回想録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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