2005年05月07日

「微分方程式」

 受験参考書なんてものは探せばいくらでも良書に出合えるが、そうもいかないのが大学の教科書であるところの理学書である。

 大学進入生にとって理学書というのは大別して、高尚すぎてよくわからない良書フツーによくわからない駄本に分けられる。たまに理解しやすさを追求した本というのもあるが、役に立つのは最初だけ。すぐに簡単すぎて使い物にならなくなる。ちなみに授業で教科書指定されるのはたいてい名著の誉れ高い高尚すぎてよくわからない本か、教授本人が書いた本だ。
 つまり高尚すぎる理学書が理解できないうちは、自分にとっての良書に出会うのはとても難しいのである。しかも理学書は高いから失敗するととても悲しい。

 演習をしようと思うとさらに難しい。
 世に受験問題集は数あれど、大学生のための問題集というのはまずないので演習問題が多めに載っている理学書を探すことになる。しかし解答が無いなんてのはまだましだが(それもすごい困るけど)、ときたま間違った答えが載っていることがある。というかむしろ理学書に間違いは付き物というのが世間の常識。
 そんなこと言われたって自分の答えに自信が無いんだから、どっちが間違ってるかなんてわかるわけないじゃないかあせあせ(飛び散る汗)


 といわけでここを読んでいるかも知れない迷える理工学生のために「微分方程式」 東京大学応用物理学教室編

 微分方程式は大学数学のひとつの山だが、この本は説明も簡潔でわかりやすいし、練習問題の量も申し分ない。古い本だけに改訂を重ねているので間違いもない。本当におすすめ。

 大学数学にありがちなのが、数学に人生を捧げた人の本による数学に人生を捧げた先生の授業。その場合学生もみんな数学に人生を捧げるものと思い込まれているふしがある。
 その点この本は工学の先生による編纂なので、数学を道具として使いこなすことを主眼に置いていていい。


 まあ微分方程式の山だけ登頂したところで山は他にもたくさんあるけど、ひとつ制覇すれば他の山も少しは低く見えてくるというもの。
posted by Shoko at 15:28| Comment(2) | TrackBack(0) | 雑読回想録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
説明も簡潔でわかりやすいし、練習問題の量も申し分ない

そんな法学の本もぜひ薦めてほしいのである。(人任せ)
Posted by らん at 2005年05月08日 00:43
遅レスですが。

数式の書いてない説明なんて、簡潔ともわかりやすいとも思わないのであります。
Posted by 祥琥 at 2005年05月16日 23:35
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